当院で行われた大腸内視鏡検査の代表的症例を紹介します。
→ 胃内視鏡検査の症例はこちら
表面型の3㎜大の大腸ポリープです。NBI拡大観察で良性ポリープであることが確認できます。
6mm大の0-IIc型早期大腸癌です。NBI拡大観察で血管走行異常があり癌を疑う所見です。 症状はなく大腸ポリープの経過観察の内視鏡検査で発見されました。粘膜内癌で、内視鏡治療で完治しました。
18mm大の早期大腸癌です。検診の便潜血陽性とのことで全大腸内視鏡検査で発見されました。内視鏡治療で完治しました。
亜有茎性のポリープで、内視鏡切除しましたが、一部に大腸癌が見られました。粘膜内癌で完全切除でした。
腸管の2/3周を占める進行大腸癌です。腹痛、血便、下痢・便秘等の便通異常の症状が見られます。 手術で大腸切除が必要になります。
腸管のほぼ全周を占める進行大腸癌です。腸閉塞になるリスクが高いため、緊急手術で人工肛門を作る場合があります。
直腸にびらん、発赤があり、白色の微小膿瘍の付着を認めます。 潰瘍性大腸炎は近年患者さんが非常に増えている疾患で、粘液様の下痢、血便等の症状が見られます。
毛羽だったような血管が目立ち、細胞検査では粘膜表層の直下にピンク色の膠原繊維が一層覆っています。 膠原性大腸炎(collagenous colitis)は難治性の下痢をきたします。 ランソプラゾール等の薬剤が関与している場合があります。
直腸S状結腸移行部に表面に白斑を伴う圧排性の粘膜下病変が見られます。 腸管子宮内膜症は生理時の腹痛、下痢、下血等の症状が見られます。
盲腸や直腸に汚い白斑を伴った隆起性病変が散在しています。 細胞検査ではピンク色の丸い形をしたアメーバ原虫が確認できます。 アメーバ性大腸炎の多くは性行為感染症と考えられています。
黄白色の円型の粘液が多数付着しています。 抗生剤の内服後に腸内にクロストリジウムディフィシルという悪玉菌が増殖して難治性の下痢をきたす疾患です。